皆さま、こんにちは。
株式会社テクノソリューションズ東京営業部の帖佐(ちょうさ)と申します。
11月8日(火)~13日(日)に東京ビッグサイトにて開催された
『第31回 日本国際工作機械見本市 JIMTOF2022』に弊社も初出展いたしました。
連日たくさんのお客様にご来場いただき、無事に終了することができました。
弊社ブースへお越し下さった皆さま、誠にありがとうございました。
今回はご来場が難しかった方や、遠方のお客様にも当日の様子をご覧いただきたく、ブログにてご報告いたします。
【目次】
出展のコンセプト
今回、JIMTOF(工作機械見本市)に初めてAM(Additive Manufacturing)エリアが設けられたことから、弊社ではAMエリアに出展いたしました。なお、弊社子会社のディー・エフ・エム社はCAD/CAMエリアに出展いたしました。
今年からAMエリアが初めて設けられたことからも、AMに関する注目度は非常に高まっていることが分かります。
その中で、弊社では「3Dプリンタ選定コンシェルジュサービス」をテーマとして出展いたしました。
AM業界は日進月歩で、老舗からスタートアップ企業まで様々なメーカーが多様な機種を販売しております。
その中で「自社にとって最適な機器を選定する」のは非常に労力を要するものです。
弊社の「3Dプリンタ選定コンシェルジュサービス」は
お客様の課題や実現されたい内容をお聞きした上で、
最適な機器をご提案し導入までのサポートをするサービスです。
3Dプリンタの選定をする際に押さえるべきポイントは複数あります。
- ✔ 解決したい課題
- ✔ 使用用途
- ✔ 採用したい方式
- ✔ 使用したい材料
- ✔ 予算
などです。
3Dプリンタを選ぶうえで知っておいた方が良い情報について知りたい!という方は、
弊社のアーカイブ動画をご覧いただくのもおススメです。
下記リンクかバナーより、タイトル(3Dプリンタどうやって選んだら良いの?最適な機器選定のための早わかり情報)にチェックを入れてお申込みください。
3Dプリンタどうやって選んだら良いの? 最適な機器選定のための早わかり情報
3D CAD~CAMまで、切削~AMまで一気通貫でご提案
弊社がご提案する、設計製造プロセスの3パターンを下記に記載いたします。
弊社の事業の根幹は、機械系3D CADとして国内シェア50%以上を占める「SOLIDWORKS」のサポートです。
切削加工の場合には「SOLIDWORKS」で設計していただいた後に「SOLIDWORKS Simulation」で解析を行い、「SOLIDWORKS CAM」で加工するというプロセスをご提案しています。
3Dプリンタを使用したプロセスの場合には「SOLIDWORKS」で設計した後で直接3Dプリンタで出力するプロセスと「nTopology」というソフトウェアで複雑な構造をデザインした後、3Dプリンタで出力するプロセスをご提案しています。
それが弊社の強み、
「3D CADからCAMまで、切削からAMまで一気通貫でご提案」できることです。
出展内容のご紹介
本展示会では、機器は3機種を、造形物のみの展示を含めると全部で5機種を展示させていただきました。
また、3Dプリンタ向けのデザインソフトウェアについても展示いたしました。
1.大物試作、小型部品の量産に最適な超高速大容量光造形装置
Photocentric 「LC Magna」
「LC Magna」は、”超高速大容量”という点が売りです。
光造形装置は非常に高精細なものが造れるというのが長所としてある一方で、これまでの機種ではその仕組みの制限上、速度が遅いというのが難点でした。
また最近では速度が速い光造形装置も出てきているのですが、造形サイズに制限がありました。
しかし、「LC Magna」はLCD方式を採用することで”超高速”でかつ”大容量サイズ”を実現しています。
これにより大物の試作はもちろんのこと、小型部品を大量に造形することで量産にも対応できるという特長を持っています。
2.高強度の治工具製造に最適なカーボンファイバー3Dプリンタ
Markforged 「Mark Two」
カーボンの長繊維を出力できるため、アルミ切削並みの強度を実現できるのが Markfroged 「Mark Two」です。
今回は、実際に使用いただいているお客様、株式会社空撮技研の「たおれん棒」も展示させていただきました。
たおれん棒は不安定な場所に置いてもバランスを取りながら姿勢を保つことのできる自立棒です。
橋梁の検査などに使用されています。詳細は下記リンクより空撮技研様のHP動画をご覧ください。
(景色のいい場所でのんびりとブランコを漕ぐ、たおれん棒の動画がおススメです)
「たおれん棒」は衝撃を受けることもあるため、高強度のカーボンファイバーを出力できるMarkforgedが選ばれました。
実績が出ていることから、空撮技研様では最近6台に増設して生産されております。
3.試作リードタイムの大幅短縮に最適な FFF装置 グーテンベルク「G-ZERO」
大田区のスタートアップ企業グーテンベルク社の「G-ZERO」は、FFF方式の3Dプリンタとしては従来の最大10倍の速度を出すことができる3Dプリンタです。某メガネメーカーでも採用されており、これまでの3Dプリンタでは3日かかっていた試作が1日に短縮するなどの効果が得られています。
設計から製造まで大田区のネットワークを中心に行っており、純国産の3Dプリンタとして注目を集めております。
また、オープンマテリアルであるためランニングコストもかなり下げられるという点が魅力です。
4.3Dプリンタの能力を限界まで引き出すデザインソフトウェア「nTopology」
3Dプリンタの特長の一つは、切削や金型など従来の工法では造れなかったような複雑な構造を造ることができる、という点です。
(逆に3Dプリンタだからこその制限もあるので、何でも作れる魔法の道具ではないことは理解する必要があります)
こちらの写真はロケットノズルを金属プリンタで出力したもので、断面を見ると複雑な流路が形成されています。この流路に液体が流れることで冷却機能も有しています。
こうした形状は3Dプリンタだからこそ造れるものですが、従来の3D CADではデータが重くなり過ぎたり、エラーが起きてしまったりしてこうした複雑な構造を設計することが困難でした。
「nTopology」はまさにそうした従来の3D CADの制限を解決するソフトウェアです。
・3Dプリンタを活用して製品の軽量化を実現したい
・R&D部門で次世代のものづくりを検討されている
・トポロジー最適化やラティス設計を活用していきたい
というニーズをお持ちの方は、12/16(金)14:00-14:45開催のWeb限定セミナー
「nTopology×3Dプリンタ ~新たな軽量化デザインプロセス~」をご覧いただくのもおススメです。
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nTopology×3Dプリンタ ~新たな軽量化デザインプロセス~
5.低価格金属3Dプリンタ 「Meltio M450」造形物
「Meltio M450」は約5000万円で導入できる低価格帯の金属3Dプリンタです。
DEDという方式が採用されており、供給するマテリアルがワイヤーであるため、粉末を使用する機器に比べて安全面の対策が非常に少なくて済むことも特長です。
金属3Dプリンタを導入する場合、機器だけで1億を超える場合も多く、粉塵対策のための設備を整える労力とコストも馬鹿になりません。
「Meltio M450」 は導入コスト、ランニングコスト、導入のための労力という点で採用し易い機器です。
6.世界最大級 SLS 3Dプリンタ「Farsoon」造形物
Farsoon社の3Dプリンタは世界最大級のSLS装置です。最大の装置ですと何と1000×500×450mmまで出力することが可能で、自動車や航空機の大型部品試作や大型設備、治具の製造用途として期待されています。
また、SLS方式の3Dプリンタは前述の「nTopology」とも相性が良く、複雑なラティス構造を出力するのに向いております。今回の展示会でも「nTopology」でデザインした部品を複数展示させていただきました。
会期中一番注目を集めた製品&内容
今回、様々な機器、ソフトウェア、造形物を展示させていただきましたが、弊社ブースで
会期中最も注目を集めたのは、超高速FFF方式3Dプリンタ「G-ZERO」
です。
弊社ブース内でご興味を持たれた製品はどれですか?
グーテンベルク社は国産のスタートアップ企業ということもあり、ご来場いただいたお客様の中にはツイッターで以前から注目されていて、これを見に来るために来場されたという方もいらっしゃるぐらい、注目度の高さが伺えました。ご興味を持たれた製品についてのアンケート結果を見ても、「G-ZERO」が最も高い数値になっています。
解決されたい課題や取り組まれたいテーマは?
解決されたい課題、取り組まれたいテーマについてお聞きしたアンケートでは、試作や治具リードタイムの短縮が最も高い数値であったことからも、スピードの速い3Dプリンタは強く求められているのだと考えられます。
今後もお客様の声をお聞きしながら、どういった3Dプリンタやその周辺技術が求められるのか?
どういった課題を解決していけば良いのかを研究していきたいと思います。
気になる製品がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。
お問い合わせ
株式会社テクノソリューションズ東京営業部
電話:03-5326-7560
担当:帖佐