SOLIDWORKS × meviy で試作や治具製作のスピードが1ヶ月から1週間に!
SOLIDWORKS社の3D CAD活用方法について、株式会社メトロール 製造部のS様、M様、生産技術チームのH様にお話を伺いました。
株式会社メトロール 様ご紹介
メトロール様は、工作機械向けの精密位置決めセンサの開発・製造でグローバルにシェアを持つ国内メーカーです。
一番の売れ筋は、工作機械の工具の長さを計測するツールセッターと呼ばれるセンサで、世界74か国で50万台以上出荷実績のあるベストセラー製品です。
またFA分野でのタッチスイッチにも強みを持っており、自動化におけるものづくりの現場で欠かせない製品を作っていらしゃいます。
ツールセッター製品
タッチスイッチ製品
SOLIDWORKS導入の背景:
コミュニケーション向上と解析を活用しての製品開発
メトロール様ではこれまで2D CADで開発・設計を行っていました。
今後3D CADの使用経験がある若い方が多く入社することや、お客様やパートナー企業、社内の関係部門でのコミュニケーション向上、解析を活用しての製品開発力向上などを目的に、3D CADの導入をお考えになっていたそうです。
ただ、これまで導入に至らなかったのは、実際の効果をあまり実感できなかったことでした。
ところが、設備立ち上げの際に3D CADを使って説明をしてもらう機会があり、それがとてもわかりやすかったことから、社内で3D CADの導入を説得することができると実感されたそうです。
メトロール様ではこの数年様々な3D CADを比較検討されてきましたが、その中でSOLIDWORKSを選定されたポイントは、機械系CADにおけるSOLIDWORKSのシェアの大きさ、メトロール様が重要視される解析機能の充実、代理店による対応の速さとサポートの充実、この3点であったと製造部リーダーのS様はおっしゃいます。
― 3D CADはどういった経緯で導入されましたか?
「国内シェアが高いことは何よりも安心感に繋がります。実際、中途採用や新卒採用においてSOLIDWORKSの使用経験がある方は多く、面接者が知らないCADを使用している場合に比べて遥に訴求力が高いと予想しました。
また、SOLIDWORKSはCADと同一インタフェースでSimulationを行うことができ、弊社が課題としていた解析活用による実験の手間を減らすことに大きく寄与することが期待できました。
そして、導入後のサポートを重視しました。導入しても使わずに終わってしまっては意味がありません。その点、テクノソリューションズさんのサポート体制は充実していることが伺えたので安心して導入できました。
また、品質保証チームのメンバーが前職で様々な3D CADの経験がある中、SOLIDWORKSを推していたのも決め手になりました。」
SOLIDWORKS導入による効果:
従来の4倍~6倍の生産効率!
こうした経緯があり2021年2月に「SOLIDWORKS」および「Simulation」を1ライセンスずつ導入されるに至りました。その後テクノソリューションズの営業担当者が驚いたのは、2021年3月にご訪問した際、既に劇的な効果を社内で挙げられていたことです。
その際、メインでCADを使用されていたのは生産技術チームリーダーのH様でした。H様は導入後すぐに治具・設備の3D設計に取り組まれました。
― 3D CADを導入したことで、どのような効果がありましたか?
「製品開発の前に治具・設備の設計にターゲットを絞ったのは、効果をより早く出して社内認知を高めたかったためです。実はこれまで弊社の治具製造プロセスには1ヶ月~1ヶ月半のリードタイムがかかっていました。
2Dで設計後加工パートナー企業との見積、図面のやりとりを何度もし、購買や製造への確認もあった為、治具が手元に届くまでにはかなりの時間と労力が必要でした。
そこで、SOLIDWORKSを導入後すぐにミスミのmeviyという仕組みを活用しました。
meviyはミスミが提供するWEB調達システムで、3D CADデータをアップロードすると即時に見積を算出、最短1日で出荷するシステムです。
これにより図面化も見積り取得のためのやりとりも省略され、何とリードタイムが1週間に短縮されたのです。4倍~6倍の生産効率です。もう2D CADには戻れません。」
従来の治具製造プロセス↓
現在↓
3D CAD が初めてでも、SOLIDWORKSの使い易さ、習得のし易さがベースにあり、そこにmeviyという画期的なシステムの効果も加わったことで、開発スピードが劇的に変わったそうです。
meviyの詳細を知りたい方は、セミナーアーカイブ動画の視聴をお申し込みください。
タイトル「今日設計した治具が数日で手元に!」 SOLIDWORKS x ミスミ meviy(メヴィー)で設計製造プロセスを 劇的に短縮!にチェックを入れてお申し込みください。
初期導入から1年後、ライセンスを一気に7ライセンス増設!
― 初期導入からおよそ1年後の3月には、追加で7ライセンス増設していただきました。その経緯を教えてください。
「初期導入では、主に生産技術チームのHさんが使用していたのですが、社内で3D CADを使用したい!という人達が沢山いたことや、SOLIDWORKSの使用経験があったMさんが入社されることもあり、一気に7ライセンスの増設に踏み切りました。
図面を描けるメンバーは、SOLIDWORKSの3D CADを初めて使用しても全く抵抗なく作業出来ていました。
年配のメンバーも、社員同士で教え合っているうちに徐々に出来るようになり、みんなSOLIDWORKSの使いやすさを実感していましたね。」
SOLIDWORKS導入のアドバイス・教育体制について:
代理店のトレーニングと社内教育の組合せで効率化
― はじめて3D化を検討される企業では3Dが習得できるのかという不安や、どういった教育体制を取れば良いのかという疑問をお持ちの方も多いです。そうした方々に御社の考え方や取組をご紹介いただけますでしょうか?
S 様
「はじめて取り入れることに不安はあると思いますが、まずはやってみることが重要です。
弊社もトライアルで1ライセンスからスタートしました。その際、いきなり今の設計フローを変えるのではなく、効果の出しやすいところから取り組むのがキーだと考えます。弊社の場合はそれが生産技術というところでした。
そこで効果を出してその後開発に拡張しました。教育については、初期の導入時はテクノソリューションズさんにお願いすることで非常にスムーズに立ち上がりました。その後は社内で先行しているメンバーが初心者に教える仕組みを取っています。
解析など高度な内容は代理店にお願いし、基本的な内容は社内で教え合う仕組みにすることで、コスト的にも効率的にスキルアップを行うことができています。」
H 様
「私も、まずは1ライセンス入れてみることをお勧めします。使ってみればその効果を実感でき、使えるシーンが沢山あることに気が付くと思います。
また、弊社では既存製品からではなく新規案件において3D CADを導入したことで、初めて触る3D CADでも社内の皆がスムーズに慣れていくことが出来たように感じます。」
M 様
「私は今年の5月に入社したばかりですが、以前からSOLIDWORKSの3D CADを使っていたこともあり、とてもスムーズに仕事を開始することができました。これから新卒で入社される方にも、3D CADから使ってもらう予定です。」
メトロール様で設計された 実際のSOLIDWORKS 3D CAD画面↓
今後の展望:解析の活用を推進
― 3D CADを今後どのように活用していきたいですか?
H 様
「3D CADの活用はかなり浸透してきたため、今後は当初の導入目的の1つであった解析の活用をさらに推進していきたいと考えています。これまでは設計した製品の強度などを実験によって確認しておりました。実験をするには手間も工数もかかりますし、全てを実験できる訳ではありません。
SOLIDWORKS Simulationの構造解析、Motion解析機能を活用して、ある一定のポイントまでは実験に頼らずに設計を詰めていきたいです。そのための社内のワークフローを構築し、皆がそれをできるようになることが今後の課題です。」
―ありがとうございました。
【会社概要】
株式会社メトロール
設立:1976年6月10日
ホームページ:https://www.metrol.co.jp/
画像提供:株式会社メトロール様
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